人目・人眼(読み)ひとめ

精選版 日本国語大辞典 「人目・人眼」の意味・読み・例文・類語

ひと‐め【人目・人眼】

〘名〙
人間が見ること。人の目。
万葉(8C後)二・一七〇「嶋の宮勾(まがり)の池の放ち鳥人目(ひとめ)に恋ひて池に潜(かづ)かず」
他人が見ること。他人が見て思うこと。世間の目。はため。
※万葉(8C後)一四・三四九〇「梓弓末は寄り寝む現(まさ)かこそ比等目(ヒトめ)を多み汝(な)を端に置けれ」
③ 人が会いに来ること。人の出入り
古今(905‐914)冬・三一五「山ざとは冬ぞさびしさまさりける人めも草もかれぬとおもへば〈源宗于〉」

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