人聞(読み)ひとぎき

精選版 日本国語大辞典 「人聞」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ぎき【人聞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他人が聞くこと。また、人が聞いていだく思い。世間の聞こえ。外聞
    1. [初出の実例]「ただにやみしぬるよりも人聞はづかしくおぼえ給ふなりけり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 人づてに聞くこと。人からのまた聞き。
    1. [初出の実例]「だって小母さんのは人聞(ヒトギキ)だろう、実際話をした事も無いぢゃないか」(出典:己が罪(1899‐1900)〈菊池幽芳〉前篇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の人聞の言及

【国東半島】より

…宇佐宮が道鏡事件で粛清された後,弥勒寺僧が国東半島で山岳修行を始め,各地に霊場が開かれた。718年(養老2)人(仁)聞菩薩が半島に65ヵ寺を開いたとの伝説があるが,平安時代に荘園制が進むにつれて半島全体に伽藍が建立されたと考えられる。1168年(仁安3)の目録では本山,中山,末山の三山組織とあるが,元来は惣山として弥勒寺が管していたのが,比叡山に本家職を寄せ,三山組織ができたものであろう。…

※「人聞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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