人間発展指数(読み)にんげんはってんしすう(その他表記)Human Development Index

知恵蔵 「人間発展指数」の解説

人間発展指数

ある国の社会的・経済的な発展の度合いを示すための指数で、0から1までの値をとる。単に経済的指標だけではその国の発展度を計測できないとの反省から、(1)保健水準(出生時平均寿命)、(2)教育水準(成人識字率と小学校から高等教育までの総合就学率)、及び(3)所得水準(1人当たり国内総生産〈GDP〉)の3つの指標により算出する。国連開発計画(UNDP)が1990年から毎年公表しているが、この指数が0.5以下は人間発展度が低く、0.8以上は高い国とされている。2005年、日本は8位。なお、1995年以降に男女別の人間発展度を示す指標としてジェンダー発展指数(GDI : Gender Development Index)が、また97年以降には、基本的人間ニーズ(BHN)の充足度により注目した人間貧困指数(HPI: Human Poverty Index )が考案・公表されている。

(室井義雄 専修大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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