普及版 字通 「仂」の読み・字形・画数・意味
仂
4画
[字訓] あまり
[字形] 形声
声符は力(りよく)。力は(ろく)の省文。指にはさんで数え、その端数となるものを仂と謂う。〔礼記、王制〕「喪には三年の仂(りよく)を用ふ」の〔注〕に「十の一なり」とあり、三年分の年度会計の一割を、葬儀の費用に充てた。
[訓義]
1. あまり、端数。
2. 十分の一、三分の一。
3. 力と通じ、つとめる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕仂 今、力の字と爲す。ツトム 〔立〕仂 イソグ・ツトム 〔字鏡集〕仂 ツトム・カス
[語系]
仂・lkは同声。数えるとき指にはさんで(ろく)し、その数の余りを仂という。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報