仇をなす(読み)アダヲナス

デジタル大辞泉 「仇をなす」の意味・読み・例文・類語

あだをな・す

恨みに思う。かたきとみる。
仕返しをする。また、害を及ぼす。
「我夫婦に―・す悪漢なりと思えば」〈鉄腸・花間鶯〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仇をなす」の意味・読み・例文・類語

あた【仇】 を =なす[=する]

  1. 恨みに思う。人に危害を加える。仕返しをする。敵対する。あたを結ぶ。
    1. [初出の実例]「年来(としごろ)棲ける妻(め)を去離れにけり。妻、深く怨(あた)を成して歎き悲ける程に」(出典今昔物語集(1120頃か)二四)
    2. 「我に一たび仇(アタ)をしたる人も、その身仕合よくなりたち、家栄れば、前の妬(ねたみ)をうちすててしたしみむつぶ」(出典:仮名草子・身の鏡(1659)中)

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