今籠町(読み)いまかごまち

日本歴史地名大系 「今籠町」の解説

今籠町
いまかごまち

[現在地名]長崎市鍛冶屋町かじやまち

出来鍛冶屋できかじや町の東にある長崎そと町の一ヵ町で、陸手に属した。町名は籠町より遅れて町立てが行われたことに由来するが、新籠しんかご町・大音寺籠だいおんじかご町とも称される。慶長一九年(一六一四)地内の切支丹寺が幕命で有馬直純により破却され(長崎拾芥)、跡に同年浄土真宗の大谷山大光だいこう寺が建立され、寛永六年(一六二九)黄檗宗の聖寿山崇福そうふく寺、同一八年(正保二年とも)真言宗の前熊山南光なんこう(のち天満宮)、慶安四年(一六五一)真言宗の良泉りようせん(のち廃寺)などが創建された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報