介護ロボット(読み)かいごろぼっと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「介護ロボット」の意味・わかりやすい解説

介護ロボット
かいごろぼっと

介護が必要な人を補助し、介護者の負担を減らす装置。装着して体の動きを支援するパワードスーツ排泄(はいせつ)を支援するトイレ(排泄物の処理にロボット技術を用いた、設置位置の調整が可能なトイレ)、ベッドや車椅子(くるまいす)、風呂などへの移乗介助ロボット、人間型のコミュニケーションロボットなど、さまざまな種類がある。経済産業省と厚生労働省は、2012年(平成24)にロボット技術の介護利用における重点分野を策定。2013年度から重点分野のロボット介護機器を開発する企業に対し補助を行う事業を開始した。

 経済産業省の試算によると、日本国内の介護ロボット市場は2015年に167億円に拡大し、高齢化がさらに進む2035年には4000億円規模に達する見込みである。国際標準化機構ISO)は、2013年9月に介護ロボットなどの国際安全基準を取りまとめ、民間機関が2014年4月から認証を始める。これにより、国内だけでなく輸出への道もひらかれることになる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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