仕来(読み)しきたる

精選版 日本国語大辞典 「仕来」の意味・読み・例文・類語

し‐きた・る【仕来】

〘他ラ五(四)〙 (「し」はサ変動詞「する(為)」の連用形) 昔から今まで引きつづいて行なっている。慣例としてしつづけている。
史記抄(1477)八「はやかうしきたることが久いほどに、只故の様にせられたらうがよからうと申すぞ」
※条約改正論(1889)〈島田三郎〉四「維新以前より仕来りたる居留地の事なれば其内に一種習俗を成して」

し‐きたり【仕来】

〘名〙 (動詞「しきたる(仕来)」の連用形の名詞化) 昔からのやりかた。以前からのならわし。先例。慣例。
物類称呼(1775)五「所の仕来(シキタリ)といふ詞のかはりに」
※蛇(1911)〈森鴎外〉「これは先代主人が亡くなった年からの為来(シキタ)りである」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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