先代(読み)せんだい

精選版 日本国語大辞典 「先代」の意味・読み・例文・類語

せん‐だい【先代】

〘名〙
現代より前の時代。前の世。前代
古事記(712)序「心鏡は煒煌として、明らかに先代を覩(み)たまひき」
浄瑠璃伽羅先代萩(1785)六「忠義は先代(センダイ)末代まで」 〔魏志‐文徳郭皇后伝〕
② 特に室町時代、前の時代である鎌倉時代をいう呼称。→中先代
※清原宣賢式目抄(1534)「先代の始をいへは、右兵衛権の佐源頼朝也」
当主の前の代。さきの主人。さきのみかど。
※栄花(1028‐92頃)煙の後「せんだいをば後朱雀とぞ申める」 〔春秋左伝‐僖公二四年〕
④ 新しく襲名した芸能人などの一代前の人。
※第2ブラリひょうたん(1950)〈高田保奈落「六代目尾上菊五郎というとき、私のおもい出の中に泛んで来る人に、先代の守田勘彌がある」

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デジタル大辞泉 「先代」の意味・読み・例文・類語

せん‐だい【先代】

当主・当代の前の代。「先代会長
現在同じ芸名を受け継いでいる人の、1代前の人。「先代団十郎
現代より前の時代。前代。
[類語]前代初代

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普及版 字通 「先代」の読み・字形・画数・意味

【先代】せんだい

前代。

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