付を打つ(読み)つけをうつ

精選版 日本国語大辞典 「付を打つ」の意味・読み・例文・類語

つけ【付】 を 打(う)

  1. 歌舞伎で、役者動作に合わせて、拍子木様の二本の木で床に置いた板をたたく。
    1. [初出の実例]「だれぞうしろでつけをうってくれればいい」(出典:黄表紙・復讎後祭祀(1788))
  2. ( から転じて ) 調子に乗る。便乗する。夢中になる。
    1. [初出の実例]「よいかよいかと根問ひして毎晩毎晩付け打って遊びに来る」(出典:浄瑠璃・太平記忠臣講釈(1766)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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