付添(読み)つきそう

精選版 日本国語大辞典 「付添」の意味・読み・例文・類語

つき‐そ・う ‥そふ【付添】

〘自ワ五(ハ四)〙
① 貴人・病人・年少者などのそばに保護や世話などをするために付き従う。
平家(13C前)二「七日参籠せられけるに、よるひるつきそひ奉り、もてなす事かぎりなし」
浮世草子・好色五人女(1686)四「母親につき添(ソヒ)年比頼をかけし旦那寺駒込(こまこみ)吉祥寺といへるに行て」
② 付属する。一連のものとして付属する。
狂言記・宝の笠(1700)「鬼が島で取てござった隠笠でおりやる。是につきそふた隠蓑、打出小槌

つき‐そい ‥そひ【付添】

〘名〙 いろいろな世話をするため、主人・保護すべき人などに付き添うこと。また、その人。つきそえ。〔和英語林集成初版)(1867)〕
※うつせみ(1895)〈樋口一葉〉二「附(ツキ)そひの女が粥の膳を持来たりて」

つけ‐そ・える ‥そへる【付添】

〘他ア下一(ハ下一)〙 つけそ・ふ 〘他ハ下二〙 つけ加える。つけ足す。〔名語記(1275)〕
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部「吉左衛門が言ひかけると、おまんも附け添へるやうに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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