デジタル大辞泉 「仰向く」の意味・読み・例文・類語 あお‐む・く〔あふ‐〕【▽仰向く】 [動カ五(四)]天を仰ぐように、顔や物の前面が上を向く。あおのく。「―・くと空に虹が架かっていた」⇔俯うつむく。[動カ下二]「あおむける」の文語形。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「仰向く」の意味・読み・例文・類語 あお‐む・くあふ‥【仰向】 [ 1 ] 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 顔や物などの表面または前面が上をむく。あおぐ。あおのく。⇔うつむく・うつぶす。[初出の実例]「あふむいて寝るほど多し蟋蟀(きりぎりす)〈一鼠〉」(出典:俳諧・古今俳諧明題集(1763)秋)[ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ⇒あおむける(仰向)仰向くの語誌一般化したのは近世中期以後か。古くは「あふのく」であり、「あふ」は「仰ぐ」の語根、「のく」も仰ぐ意。「あふぬく」に転じ、さらに「仰向く」と意識されて音変化を起こしたものか。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例