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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
言語学の用語。ふつう,同起源の複数の単語が一言語内にある場合に,そのすべてに共通な音形部分をさす。意味的に見ると,単語の音形がなんらかの意味を有するいくつかの部分に分けられる場合に,その単語の意味の本質的部分に対応する音形部分ということになる。たとえば,okiru(起きる)とokosu(起こす)は,少なくとも歴史的には関係があり,共通部分としてok-(あるいは,1モーラを分離しない考え方に立てば,o-)が抽出されるが,それが語根であるといえる。ただし,同起源の複数の単語が存在するという状態でなくても,語根でなく,かつなんらかの意味に対応すると他の語例から確認されるものを含む単語の場合に,それ(ら)を差し引いた部分を語根と呼びうる場合もある。語根は,先の例のように単語の前の部分を占めるとは限らず,後の部分を占める場合(英語のenable〈可能にする〉の-able)や,真ん中の部分をなす場合(uninteresting〈おもしろくない〉の-interest-)があり,また,接中辞がはいっている場合のように前後に分かれて存在する場合なども考えられる。また,語根とそうでないものとがはっきり分析できないような形で結びついて単語をつくっている場合もある。話し手にとっては,語根というものはかなり漠然とした存在であり,またその漠然性の程度にも非常な差がある。上例のok-や-ableや-interest-は,比較的明確に意識されているものの例といえよう。なお〈語幹〉は,語根とははっきり異なる別の概念である。関連では〈語尾〉の項も併せて参照されたい。
執筆者:湯川 恭敏
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…維管束植物の軸性器官で地下に向かって伸びていく部分。植物体を大地に固定させると同時に,地下から水や養分を吸収する。茎と異なる点は,屈地性(背光性)をもち,先端には根冠があり,内生的に分岐し,内皮にかこまれた放射中心柱があり,表面に毛や鱗片などの付属物をつけることがないなどである。 根の形状は,地上部の性質に比べると,比較的変化が乏しい。これは,多分,地下は環境として比較的安定しているために,植物の進化の過程で,地上部のように多様な変化を経ることがなかったためであろう。…
※「語根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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