伊勢物語絵(読み)いせものがたりえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伊勢物語絵」の意味・わかりやすい解説

伊勢物語絵
いせものがたりえ

伊勢物語』の絵画化は『源氏物語』 (絵合の巻) 中にみられ,1000年前後からなされていたことが知られる。その後各時代にわたって行われ,最古遺品は 13世紀,鎌倉時代初期の白描絵巻,次いで 14世紀初頭の彩色の絵巻があげられる。 15~16世紀,室町時代には絵巻以外にも色紙形に描かれて屏風に張られていたことが知られる。 17世紀初頭,江戸時代初期のいわゆる古典復興期には,後代に影響を与えた「嵯峨本」の木版挿絵,俵屋宗達らが制作した色紙,屏風,扇面など,豊富な遺品が残存する。

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