色紙形(読み)シキシガタ

精選版 日本国語大辞典 「色紙形」の意味・読み・例文・類語

しきし‐がた【色紙形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 短冊(たんざく)形に対し、正方形に近い四角形をいう。しきし。
  3. ② 屏風(びょうぶ)、障子などに色紙の形に切った紙を貼ったり、色紙の形を描いて彩色などを施して、詩、歌、文などを書いたもの。しきし。
    1. [初出の実例]「右大弁行成書二屏風色紙形一」(出典:小右記‐長保元年(999)一〇月三〇日)
    2. 「御堂のしきしがたなども書き給ふとぞ聞ゆる」(出典:今鏡(1170)五)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「色紙形」の意味・わかりやすい解説

色紙形
しきしがた

主として大画面絵画の上端あるいは画中に,色紙のような紙を張るか,もしくは直接顔料によって長方形に彩色し,絵の主題を書込む場所としたもの。平安時代から行われた。仏教的絵画では経文や説話の一節を書く。法隆寺絵殿にあった『聖徳太子絵伝』のように絵解きに利用されるものもあった。世俗画では,唐絵には漢詩文 (本文) を,やまと絵には和歌を書込むのが普通。障屏画にみられる色紙形は,形式上では鎌倉時代まで続いた。

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世界大百科事典(旧版)内の色紙形の言及

【色紙】より

…平安時代中期から鎌倉時代にかけて,屛風,障子にかかれた風景画などの上方に,その風景にちなむ和歌を書いた色紙をはって,絵にはあらわれていない余情をそえることが盛んに行われた。このように用いられた色紙をとくに〈色紙形(しきしがた)〉とよぶ。ときには,画面にじかに色紙大の輪郭を作って色を塗り,それに和歌を書いて色紙をはったように見せている場合もあり,それをも色紙形という。…

※「色紙形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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