伊比良神社(読み)いびらめじんじや

日本歴史地名大系 「伊比良神社」の解説

伊比良神社
いびらめじんじや

[現在地名]藍住町徳命

徳命とくめいの西方字前須西まえずにしにある。旧村社。主祭神は阿比良命・大己貴命・素盞嗚命。創建年代は未詳。「三代実録」貞観一四年(八七二)一一月二九日条にみえる従五位下の神階を与えられた「阿波国正六位上伊比良神」を当社に比定する説がある。比定社については二説あり、当社説のほか、「大日本神祇志」では東中富の若一王子ひがしなかとみのにやくいちおうじ祠内の小社伊比良明いびらめい神に比定している。両社ともに吉野川に近い標高五メートルの微高地にある。ただし現吉野川の流路は明治時代の築堤によるものであるから、伊比良神に比定される両社が現在地であったとはいいがたい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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