日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊豫豆比古命神社」の意味・わかりやすい解説
伊豫豆比古命神社
いよつひこのみことじんじゃ
愛媛県松山市居相(いあい)町に鎮座。伊豫豆比子命(いよつひこのみこと)、伊豫豆比売命(いよつひめのみこと)、伊豫主命(いよぬしのみこと)、愛日売命(えひめのみこと)を祀(まつ)る。創祀(そうし)については、『日本紀纂疏(にほんぎさんそ)』に記述がみえるのできわめて古く、また『三代実録』に従(じゅ)五位下を授けられたことが記されている。『延喜式(えんぎしき)』内の伊豫神社が当社であるという説もある。古くから伊予豆比古大明神(だいみょうじん)と称され、俗に椿(つばき)神社ともいわれる。例祭は10月6日。旧正月7日より9日まで椿祭が行われ、多数の参拝者がある。
[落合偉洲]