ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「会通河」の意味・わかりやすい解説
会通河
かいつうが
Hui-tong-he; Hui-t`ung-ho
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…元が大都(今の北京)に都を定めると,運河道を安定させるため種々の方策を講じたが,結局つぎのような水路が確立した。長江以南の江南河,その北から黄河(当時黄河が南流して淮河に入った)に至る揚州運河は旧来のとおりだが,その北に会通河を開いて御河(ぎよか)(衛河)に連絡し,直沽(ちよくこ)(今の天津)から通恵河によって通州に至り北京に達する運河系統が成立した。輸送には官運と民運とが併用されたが,会通河の通行が不便なため,長江口から直沽に至る海運に主力がおかれるようになった。…
…御河とは隋・唐の永済渠に当たり,淇門からのちは臨清を経て直沽(天津市)より大都に向かったのである。 南北に貫通する運河系統は,1283年(至元20)から92年にかけ,済州河,会通河,通恵河の3区間に分けて開かれた。第1の済州河は83年に開かれたもので,徐州の北の茶城から北西に向かい,済州(山東省済寧市)を経て須城県(山東省東平県)の安山に達し大清河(済水の故道)に連絡したのである。…
※「会通河」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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