伝授物・伝受物(読み)でんじゅもの

精選版 日本国語大辞典 「伝授物・伝受物」の意味・読み・例文・類語

でんじゅ‐もの【伝授物・伝受物】

〘名〙
浮世草子・新吉原常々草(1689)上「此定家といふよね、〈略〉おもはざるつぼね勒(つと)めをしたもふ、此分はやうすあって申されず、是此書の伝受(テンジュ)物なり」
② たいせつにして後代に伝えるべき宝物
※俳諧・物種集(1678)「春のあたひや金子一まい 百千鳥囀るころの伝受もの〈長治〉」

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