伝説的教訓劇(読み)デンセツテキキョウクンゲキ

デジタル大辞泉 「伝説的教訓劇」の意味・読み・例文・類語

でんせつてききょうくんげき〔デンセツテキケウクンゲキ〕【伝説的教訓劇】

原題、〈フランスMoralités Légendairesラフォルグの散文集。1887年、著者の没後に刊行ハムレットサロメなどの伝説・神話を素材とする6編の作品からなる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の伝説的教訓劇の言及

【ラフォルグ】より

…詩集《嘆きぶしLes complaintes》(1885)は,伝統的詩法に言葉遊びや俗語や意識的破調を導入した自由詩のかたちで憂鬱な泣き笑いを平明な調子で歌ったものである。一種の短編集ともいえる《伝説的教訓劇Moralités légendaires》(1887)はハムレットやサロメなどの物語をラフォルグ独自の世界へと転生させた語り直しであり,とくに〈ハムレット〉は《最後の詩Les derniers vers》(1890)とともに世紀末的感受性と意識の結晶といえる。困窮のうちに死去した。…

※「伝説的教訓劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android