伸し上げる(読み)ノシアゲル

デジタル大辞泉 「伸し上げる」の意味・読み・例文・類語

のし‐あ・げる【伸し上げる】

[動ガ下一][文]のしあ・ぐ[ガ下二]
高い地位などにのぼらせる。「身代を―・げる」
のびあがらせる。
「恵比寿様の冠みたいな頭を―・げて」〈中勘助銀の匙

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精選版 日本国語大辞典 「伸し上げる」の意味・読み・例文・類語

のし‐あ・げる【伸上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]のしあ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙
  2. 上に伸ばす。
    1. [初出の実例]「鵞鳥が〈略〉恵比寿様の冠みたいな頭をのしあげてがわがわ追ってくる」(出典:銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前)
  3. 他をおさえて地位を進ませる。身代をゆたかにさせる。
    1. [初出の実例]「文七は素人のやうに買ひで儲ける。買ひ一方で一途にのしあげて来たのであるから」(出典:家族会議(1935)〈横光利一〉)
  4. さんざんになぐりつけることをいう俗語

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