似非たり(読み)えせたり

精選版 日本国語大辞典 「似非たり」の意味・読み・例文・類語

えせ‐・たり【似非たり】

  1. 〘 連語 〙 ふとどきである。また、あるべき性質、才能技量などが欠けている、あるいは劣っている。
    1. [初出の実例]「蛙といふものは、えせたるむしにて」(出典:四季物語(14C中頃か)四月)

似非たりの補助注記

「えせ」は形容動詞語幹とみるべきであるか、動詞の連用形とみるべきであるかは明らかでない。→似非(えせ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む