…そこから劇中の役柄,登場人物という,今日でも西欧近代語の中に演劇用語として取り入れられている意味が生じ,さらに法人格を含めた役割・行為の主体としての人・人格という西欧近代語のperson(英語),Person(ドイツ語),personne(フランス語)等に通じる意味が派生した。ペルソナの語は,また一方で,キリスト教神学に取り入れられて,主として神の〈位格〉という意味を帯び,この用法では,今日でも原語のままで使われることが多い。キリスト教神学におけるペルソナは,それ自体で完結し理性的本性をもつ個的な実体というように定義される。…
※「位格」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」