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日本開化小史 にほんかいかしょうし

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本開化小史
にほんかいかしょうし

田口卯吉著。和装6巻。 1877~82年刊。古代から江戸幕府終末までを,貨財の生産組織を基礎とする社会発展の過程として体系的に述べたもの。イギリスの H.バックルフランスギゾーの文明史観を吸収して独自の見解を示し,日本近代歴史学の記念すべき著作とされる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

にほんかいかしょうし〔ニホンカイクワセウシ〕【日本開化小史】

歴史書。田口卯吉著。6巻6冊。明治10~15年(1877~82)刊。ギゾーらのヨーロッパ文明史論の影響のもと、独自の観点から古代から明治維新までの歴史を社会進化に重点を置き叙述したもの。

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百科事典マイペディアの解説

日本開化小史【にほんかいかしょうし】

古代から江戸幕府の終末までを扱った啓蒙的文明史概説書。田口卯吉著。和装本は6巻で,第1巻は1877年9月刊。以下約半年ごとに刊行され1882年10月に完成。田口はフランスのギゾーや英国の歴史家バックルの《文明史論》から影響をうけ,著述の意図を立てたという。

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世界大百科事典 第2版の解説

にほんかいかしょうし【日本開化小史】

田口卯吉著。和装本6巻。1877年から82年にかけて刊行。ギゾーバックルらの文明史の影響をうけつつ,〈凡そ人心の文野(すすめるすすまざる)は,貨財を得るの難易と相俟(あいまち)て離れざるもの〉とする歴史観で,神道の起源から江戸幕府滅亡までを13章構成で体系的法則的に叙述している。福沢諭吉の《文明論之概略》とともに,文明開化期の啓蒙史学を代表する歴史書。【今井 修】

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大辞林 第三版の解説

にほんかいかしょうし【日本開化小史】

史論書。六巻。田口卯吉著。1877年(明治10)~82年刊。バックル・ギゾー・スペンサーらの社会発展論の影響のもとに、古代から江戸幕府滅亡までの日本の歴史を社会進化の観点から叙述したもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日本開化小史
にほんかいかしょうし

田口卯吉(たぐちうきち)(鼎軒(ていけん))が著した啓蒙(けいもう)主義的文明史論に基づく日本通史。1877年(明治10)9月から82年10月までに和装六冊本として刊行。のち洋装一冊本となり、全集や文庫などにも収められている。バックルやギゾーらのヨーロッパ文明史論、福沢輸吉(ふくざわゆきち)の文明論の影響下に、新井白石(あらいはくせき)の『読史余論(とくしよろん)』などの論述を継承して、神代から徳川期の治世までの日本史の展開を13章にまとめている。「貨財」(経済)を歴史の原動力として、政治、経済、文学、宗教などの各分野を総合的に考究した初めての史書で、田口のその後の歴史への傾倒とともに注目すべきものがある。[松島榮一]
『『日本開化小史』(岩波文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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