…すなわち住宅市場の構造的弱点を補完するための一連の公共的介入手段を〈住宅政策〉というのである。
[住宅政策の原理]
住宅市場への公共的介入の一般原則は,上の二つの現象に即していえば,一つは,住宅の需給関係のアンバランス化にかかわり,住宅供給を直接・間接に活性化させるとともに,とくに低所得層にしわ寄せされる住宅難を解消すること,いま一つは,市場において欠落しやすい住宅の公共財的側面を補強することである。 住宅難は,(1)住宅空間,(2)住環境,(3)居住者の三つの面を通じて現れるので,住宅難解消のための公共介入も三つの過程を通じて行われることになる。…
※「住宅難」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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