佐々木三味(読み)ササキ サンミ

20世紀日本人名事典 「佐々木三味」の解説

佐々木 三味
ササキ サンミ

昭和期の茶道研究



生年
明治26(1893)年

没年
昭和39(1964)年

出生地
京都府

経歴
京都日出新聞記者を経て、雑誌「茶道」を主宰。茶界の世話人として活躍し、茶道の研究では高橋箒庵と並び称される。著書に「茶人手帳」「茶碗の心得」「偽物がたり」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の佐々木三味の言及

【茶事】より

…この大寄せ茶会を一般に茶会と呼んでいるし,茶の湯人口の大多数は,茶事に接する機会は少ない。佐々木三味(さんみ)(1893‐1969)は,その著作の中で大谷尊由の言葉として〈茶事の経験を積んだ人が茶人だ〉といったと伝えているが,このきわめて当然な表現が実は現実には本来の茶人の希少であることを告白している。佐々木はまた,点前のみで茶事もせず道具にも暗い点前茶人,道具の収集ばかりで点前は人まかせの道具茶人,文筆と議論ばかりの文献茶人,一人よがりの独善茶人と列挙して批判の筆鋒を向けているが,それは茶事を行うことの至難さを裏返しに表現しているのであり,茶事が総合的な十分な力を必要とすることを示している。…

※「佐々木三味」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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