佐伯中村(読み)さえきなかむら

日本歴史地名大系 「佐伯中村」の解説

佐伯中村
さえきなかむら

[現在地名]多気町佐伯中

三疋田さんびきだ村の西、初瀬はせ(伊勢)街道沿いにあり街道を挟んで北側櫛田くしだ川までを中村、南を東佐伯ひがしさえきといっていた。東西大垣内ひがしにしおおがいと東西庭田ひがしにしにわだの字名があるところから条里制が施行されたと考えられる。佐伯は佐伯部と考えられ三疋田の別所べつしよにも関係があったものであろう。神事頭番帳(津田神社蔵)は応永三四年(一四二七)から元亀二年(一五七一)までの記録であり、その延徳四年(一四九二)の条に「右結衆等天長地久御願円満皆令満足」と記され、宮座のあったことが推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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