佐木谷村(読み)さぎだにむら

日本歴史地名大系 「佐木谷村」の解説

佐木谷村
さぎだにむら

[現在地名]日南町佐木谷

小原こばら川の支流南東流する佐木谷川沿いに位置し、南東は尾郷おごう村、南西狩場かりば村、北西潤谷うりだに村。拝領高は七二石余、本免は四ツ六分。文化一二年(一八一五)従来どおりの悪田浮加損米二石余が免ぜられた(三輪家文書)。天保郷帳では高一四二石余となっており、鑪山による鉄穴流しの跡地を耕地化したための増高と考えられる。幕末の六郡郷村生高竈付では生高一五三石余、竈数三四。安政四年(一八五七)の切畑帳(日南町役場蔵)によると切畑九反余の高一石余、物成八斗余。「伯耆志」では林八町一反余、家数三三・人数一七四、鑪山として本谷ほんたに山・後谷うしろだに山・鉄穴峠(鉄峠か)十文字じゆうもんじ山・伴蔵ばんぞう山・銭亀山(銭亀谷あるいは銭神山か)烏帽子岩えぼしいわ山・住川すみかわ山・うなりまつ山・赤水あかみず山があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android