佐治庄(読み)さじのしよう

日本歴史地名大系 「佐治庄」の解説

佐治庄
さじのしよう

現青垣町東部の佐治地区を中心に遠阪とおざか川流域に及ぶと考えられる庄園。古代佐治郷(和名抄)を継承。成立時期、本家・領家などは不明であるが、貞和五年(一三四九)一一月二七日の大徳寺領諸庄園文書目録(大徳寺文書)の追記によれば、文和四年(一三五五)には佐治庄内の吉宗名は京都大徳寺領であった。貞和三年六月二四日の刑部守延譲状(広峯文書)に「佐治庄内シヲクノ村 カウロ」とあり、庄内の塩久しおく村に播磨国広峯ひろみね(現姫路市)の旦那(信徒)がいた。「康富記」文安六年(一四四九)五月二日条に、「書目安一通佐治庄兼任訴訟申間事也、支状也、了」とあり、中原康富が兼任なる人物の当庄の訴訟にかかわって支状の目安を書いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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