佐藤公一(読み)サトウ コウイチ

20世紀日本人名事典 「佐藤公一」の解説

佐藤 公一
サトウ コウイチ

昭和期の医療組合運動指導者 岩手県農協中央会会長;岩手県医療産業組合連合会専務理事。



生年
明治22(1889)年6月

没年
昭和36(1961)年8月

出生地
岩手県東磐井郡大東町

学歴〔年〕
盛岡農学校〔明治40年〕卒

経歴
教員生活などを経て、岩手県庁に入り、やがて医療組合運動の指導に当たる。昭和8年県薬草販売購買利用組合連合会(県薬草連)を設立し、貧しい農民が薬を手に入れられるようにした。11年には岩手県医療産業組合連合会の設立に尽力し、総務理事となり、16年専務理事に就任無医村の多い県内で医療の普及に努めた。その後、25年県国民健康保険団体連合会理事長、26年県社会保険医療協議会長、29年県農業協同組合中央会初代会長など歴任し、生涯にわたり農民の医療と健康を守る運動に献身した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤公一」の解説

佐藤公一 さとう-こういち

1889-1961 昭和時代の農民運動家。
明治22年6月20日生まれ。岩手県庁にはいり,無医村のおおかった県内の医療普及のため,昭和8年の県薬草販売購買利用組合連合会,11年の県医療産業組合連合会の設立などにつくす。戦後は県会副議長,県農業協同組合中央会初代会長などをつとめた。昭和36年8月21日死去。72歳。岩手県出身。盛岡農学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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