佐藤紫煙(読み)サトウ シエン

20世紀日本人名事典 「佐藤紫煙」の解説

佐藤 紫煙
サトウ シエン

明治〜昭和期の日本画家



生年
明治7年11月16日(1874年)

没年
昭和18(1943)年3月10日

出生地
岩手県一関町

本名
佐藤 文治郎

経歴
24歳の時滝和亭入門花鳥を学ぶ。また衣笠豪谷に南画山水を学んだ。明治29年明治天皇の日本美術協会行幸の際御前揮毫を行い、以後も度々宮内省御用画、御前揮毫を務めた。31年秋季日本美術協会展で3等賞銅牌、37年セントルイス万博で「孔雀」が銀賞となり、40年東京勧業博では「桜花小禽」が3等賞を受賞。また同年文展開設に際して結成された正派同志会の評議員となり、同会第1回展で3等賞を受ける。山水花鳥を得意とし、特に牡丹、鶴、鶏に長じていた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤紫煙」の解説

佐藤紫煙 さとう-しえん

1874-1943 明治-昭和時代前期の日本画家。
明治7年10月生まれ。滝和亭,衣笠豪谷に師事する。明治29年天皇の日本美術協会視察の際に御前揮毫(きごう)をつとめた。その後日本美術協会展,東京勧業博覧会,正派同志会展などに出品。山水・花鳥画を得意とした。昭和18年3月10日死去。70歳。岩手県出身。本名は文治郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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