体空観(読み)たいくうかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「体空観」の意味・わかりやすい解説

体空観
たいくうかん

仏教用語。人間存在をはじめすべての物質的精神的事象 (諸法) をその構成要素にまで分析して,そこに実体的存在性がないことを証明する析空観 (しゃっくうかん) に対して,諸法を分析するのではなく,そのまま幻のごとくであり,空であると観じる方法。大乗仏教の空観とされる。この体空観のたとえとしては,幻のほか,陽炎,水月,虚空,響 (やまびこ) ,犍闥婆城 (蜃気楼) ,夢,影,鏡中像,化などが用いられる。

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