コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

空観 くうがん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

空観
くうがん

この世のすべてのものが,固定的な実体をもつものでなく,本質的にはであるとする立場。天台宗教理においては一心三観のなかの一つとされた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

くう‐がん〔‐グワン〕【空観】

仏語。一切の存在には本性がなく、実体をもたないという真理を観想する方法。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

くうがん【空観】

すべての事物は〈空(くう)〉であると観ずる仏教の観法。〈空〉とはサンスクリットでシューニヤśūnya(形容詞)といい,一般にはあるものに他のものがないとき,前者は後者について空であると表現する。空観という用語自体は中国仏教において成立したものであるが,これをインド仏教にあてはめるならば,およそ3種の空観が存在したと言える。 第1は,原始仏教から部派仏教にかけて行われたもので,すべての存在を五蘊(ごうん),十二処,十八界などの諸要素(法)に分析し,そこに自我はない(人空)と見るものである。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

くうがん【空観】

〔「くうかん」とも〕
〘仏〙 すべての事物は本質をもつ実体として存在しているのではない、という真理を認識すること。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の空観の言及

【般若経】より

…ただし単一の経典ではなく,諸種の般若経典を総称したもの。何ものにもとらわれない〈空観(くうがん)〉の立場に立ち,またその境地に至るための菩薩の〈六波羅蜜(ろくはらみつ)〉の実践,とくに〈般若波羅蜜〉の体得が強調される。そこから従来の部派仏教に対しては厳しい批判的な態度をとる。…

※「空観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

空観の関連キーワードヘス(Victor Francis Hess)サミュエル アレクサンダー沖縄県八重山郡竹富町波照間近畿日本ツーリスト[株]スバータントリカ派近畿日本ツーリスト種山高原星座の森加藤ジュン波照間島星空観察建川文女諸法実相訶梨跋摩大乗玄論三論玄義十二門論体空観凌濛初観閲式析空観

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

空観の関連情報