何とて(読み)ナニトテ

デジタル大辞泉 「何とて」の意味・読み・例文・類語

なに‐とて【何とて】

[副]不明な原因動機などを尋ねる意を表す。なぜ。どうして。
「おぬしは、―物言はしまさぬぞ」〈虎清狂・猿座頭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「何とて」の意味・読み・例文・類語

なに‐とて【何とて】

  1. 〘 副詞 〙
  2. 原因・動機の不明なさま。どういうわけで。なぜ。
    1. [初出の実例]「あしびきの山のかはぎりなにとてか行く人をのみ立ちかくすらん」(出典:貫之集(945頃)三)
  3. どれといって。どうといって。
    1. [初出の実例]「すこしもおどろかずめしふねにのりうつれば、何(ナニ)とて手もなく」(出典浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android