何とて(読み)ナニトテ

デジタル大辞泉 「何とて」の意味・読み・例文・類語

なに‐とて【何とて】

[副]不明な原因動機などを尋ねる意を表す。なぜ。どうして。
「おぬしは、―物言はしまさぬぞ」〈虎清狂・猿座頭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「何とて」の意味・読み・例文・類語

なに‐とて【何とて】

  1. 〘 副詞 〙
  2. 原因・動機の不明なさま。どういうわけで。なぜ。
    1. [初出の実例]「あしびきの山のかはぎりなにとてか行く人をのみ立ちかくすらん」(出典:貫之集(945頃)三)
  3. どれといって。どうといって。
    1. [初出の実例]「すこしもおどろかずめしふねにのりうつれば、何(ナニ)とて手もなく」(出典浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む