何とやらん(読み)ナニトヤラン

デジタル大辞泉 「何とやらん」の意味・読み・例文・類語

なにとやらん

なんであろうか。どういうものか。
「漫々たる海上に、―はたらく物あり」〈延慶本平家二本
なんとなく。どことなく。
「―足がひろがったやうでありきにくいよ」〈虎明狂・引敷聟〉

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精選版 日本国語大辞典 「何とやらん」の意味・読み・例文・類語

なにと【何と】=やらん[=やら]

  1. ( 「なにとやあらん」の変化したもの )
  2. 実体の不明なさま。どういうものか。どんなことか。
    1. [初出の実例]「漫々たる海上に、なにとやらむはたらくものあり」(出典:延慶本平家(1309‐10)二本)
  3. 原因動機の不明なさま。どういうわけともなく。なんとなく。
    1. [初出の実例]「余に何とやらん心ぼそうて徒然なるに」(出典:平家物語(13C前)二)

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