何のことはない(読み)なんのことはない

精選版 日本国語大辞典 「何のことはない」の意味・読み・例文・類語

なんの【何の】 ことはない

① 大したことではなく、簡単だ。
歌舞伎幼稚子敵討(1753)六「イヤ何の事はない、敵を討すじゃ、腰押して鱠叩いたやうにさすに、何のことはないわさ」
② あれこれ論ずることはない。言ってみればつまり。多く、あっけなかったり、意外であったりする状態についていう。
浮世草子世間胸算用(1692)二「ひそかによび出し、ひとつふたつ物いひしが、何の事はない、是が㒵(かほ)の見おさめ、十四五匁の事に身をなげるといふ」

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