何方枕(読み)どちまくら

精選版 日本国語大辞典 「何方枕」の意味・読み・例文・類語

どち‐まくら【何方枕】

〘名〙
① 寝ているうちにはずれた枕がどっちにあるかわからないこと。
歌謡・ゑびや節(1688‐1736頃)酒尽し心中「浮む瀬で飲む二人が心中、転けて姿はどち枕(マクラ)さ」
② どこの枕。どこに寝とまりしようかの意にいう。
※歌謡・淋敷座之慰(1676)鞠つき歌「是の娘にちょっとほれた、晩に参ろかどち枕、東枕に窓あけて、窓はきりまど戸はあり戸」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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