普及版 字通 「侖」の読み・字形・画数・意味
侖
8画
[字訓] まとまる・まるい
[説文解字]
[金文]
[字形] 象形
木簡などの編冊をまるく巻いた形。相次第して一連をなし、まとまるものをいう。〔説文〕五下に「思ふなり。(しふ)に從ひ、册(さく)に從ふ」と会意の字とするが、全体が象形。「思ふ」という訓義の用例はない。論には「思ふ」とする訓があるが、侖をその義に用いることはない。
[訓義]
1. まとまる、まるくまとめる。
2. まるい。
3. 論と通じて、おもう。
4. 淪と通じ、しずむ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕侖 オモフ
[声系]
〔説文〕に侖声として論・倫・淪・綸・輪など十一字を収める。みな順序を以てととのえ、一連をなすものをいう。
[語系]
侖・倫・淪・輪liunは同声。みな侖の声義を承ける。(類)liutも声義近く、比倫をなすものをいう。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報