侘しむ(読み)ワビシム

デジタル大辞泉 「侘しむ」の意味・読み・例文・類語

わびし・む【×侘しむ】

[動マ下二]
わびしがらせる。さみしがらせる。
「寝覚めする人の心を―・めてしぐるる音はかなしかりけり」〈山家集・上〉
困惑させる。
「よく―・めて後に、置きたるさむを、さらさらとおしこぼちたりければ」〈宇治拾遺・一四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「侘しむ」の意味・読み・例文・類語

わびし‐・む【侘】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. わびしく思わせる。さびしがらせる。
    1. [初出の実例]「寝覚する人の心をわびしめて時雨るるおとは悲しかりけり」(出典:山家集(12C後)上)
  3. 困らせる。
    1. [初出の実例]「これ悉く、人をわびしめたる報いとや定めんとする」(出典:発心集(1216頃か)三)

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