侘び人(読み)ワビビト

デジタル大辞泉 「侘び人」の意味・読み・例文・類語

わび‐びと【×侘び人】

世をはかなんでさびしく暮らす人。
「―のわきて立ち寄る木のもとは頼むかげなく紅葉散りけり」〈古今・秋下〉
世に用いられずわびしく暮らす人。
「―はうき世の中にいけらじと思ふ事さへ叶はざりけり」〈拾遺・雑下〉
落ちぶれて貧しく暮らす人。
「―に侍り。寒さのたへがたく侍るに」〈宇治拾遺・一四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「侘び人」の意味・読み・例文・類語

わび‐にん【侘人・詫人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. わびびと(侘人)〔元和本下学集(1617)〕
  3. ( 詫人 ) 詫言(わびごと)をいう人。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android