個数賃金(読み)こすうちんぎん

百科事典マイペディア 「個数賃金」の意味・わかりやすい解説

個数賃金【こすうちんぎん】

労働者が生産した生産物の個数に応じて支払われる賃金形態出来高給とも。時間賃金と異なり,賃金形態そのものが労働の質と量を規制するもので,直接の監督労働は不要となり,請負や下請制度が可能となる。労働者は高収入を得るために自発的に労働強度を高める。→能率給
→関連項目請負給

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世界大百科事典(旧版)内の個数賃金の言及

【賃金形態】より

…その一つは〈時間賃金〉と呼ばれるもので,時給,日給,週給,月給など,時間賃(金)率と労働時間数を支払基準とする賃金形態である。 もう一つは〈個数賃金〉と呼ばれるもので,出来高給,能率給,業績給など,個数賃率(単価)と出来高量を支払基準とする賃金形態である。この場合の時間賃率および個数賃率は(標準日賃率/標準労働日の時間数)または(標準日賃率/標準日出来高)によって算出され規定されるほかはない。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」