下請制度(読み)したうけせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下請制度」の意味・わかりやすい解説

下請制度
したうけせいど

親会社問屋など元請からの注文によって生産した部品や材料を納入すること。またもっぱら下請生産をする企業を下請企業または下請工場という。大企業を頂点として,下請,孫請,曾孫請を含むピラミッド構成から成り,日本の産業構造特色となっている。非近代的といわれながら高度成長期に下請化が進み,さらに製造業以外の第3次産業などで類似の制度の発展がみられる。一方で,下請業者の独立性,企業体質強化,自主管理能力の向上の必要性に対する認識も高まってきている。

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