精選版 日本国語大辞典 「借音字」の意味・読み・例文・類語 しゃくおん‐じ【借音字】 〘 名詞 〙 国語を漢字で表記するにあたって、漢字の意味とかかわりなく、音を借りて表記する漢字。たとえば、「やま(山)」を「夜麻」、過去の助動詞「けむ」を「兼」と表記する場合の、「夜」「麻」「兼」。主として、上代のものについていう。音仮名。→万葉仮名。[初出の実例]「然れども祝詞宣命古歌等は、其語の違はざらんことを欲するの故に字の間々に借音字を加へて章をなし、歌に至りては全く借音字にて書すること古事記万葉集の如し」(出典:文芸類纂(1878)〈榊原芳野編〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例