傍生(読み)ボウショウ

デジタル大辞泉 「傍生」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しょう〔バウシヤウ〕【傍生】

仏語。からだを横にして生きる生き物、すなわち畜生

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「傍生」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しょうバウシャウ【傍生】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 正しく伸びないで、横に発生すること。〔宋史‐五行志二上〕
  3. 仏語。体を横にして生きる生物。すなわち、畜生。
    1. [初出の実例]「愚痴なる牛、法花経を聞て、傍生の苦果を離れて、人と生れて」(出典:今昔物語集(1120頃か)一四)

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世界大百科事典(旧版)内の傍生の言及

【畜生】より

…畜生と訳したのは,前半部のtiryacのなまった形に畜の音を当て,後半のyoniは意味をとって生としたものかと思う。〈傍生(ぼうしよう)〉とも訳されている。古来,人が食用や力役(りきやく)のために畜養するけものであるから,畜生と名づけられたと誤って解釈され,また傍生の傍は傍行(ぼうこう)(横ざまに動く)の意味ともされている。…

※「傍生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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