債鬼(読み)サイキ

デジタル大辞泉 「債鬼」の意味・読み・例文・類語

さい‐き【債鬼】

借金返済を厳しく迫る人。情け容赦なく取り立てるさまを鬼にたとえていう。

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精選版 日本国語大辞典 「債鬼」の意味・読み・例文・類語

さい‐き【債鬼】

  1. 〘 名詞 〙 借金や掛金をきびしく取り立てに来る人。情け容赦なく取り立てることを鬼にたとえていう。借金とり。かけとり。
    1. [初出の実例]「余が軍略大に違ひ、忽ち債鬼(〈注〉カケトリ)の襲ひ来るに遇ふ」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三)

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世界大百科事典(旧版)内の債鬼の言及

【ストリンドベリ】より

…小説《赤い部屋》(1879)で一躍文壇の寵児となった。しかし持ちまえの辛辣な風刺が災いして83‐89年スイス,フランスなどで逃避生活を送るが,作家としては充実した時期で,自伝的小説《女中の子》(1886‐87,1909),自然主義劇《父》(1887),《令嬢ジュリー》(1888),《債鬼》(1890)などを書いた。91年にはかねてから調和を欠いていた妻との間がこじれ離婚,この間の事情は《痴人の告白》(1888)に詳しい。…

※「債鬼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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