日本大百科全書(ニッポニカ) 「働きアリ」の意味・わかりやすい解説 働きアリはたらきありworker 昆虫綱膜翅(まくし)目アリ科およびシロアリ目の昆虫社会におけるカースト(階級)の一名称。職アリともいう。これらははねがなく、生殖能力をほとんど失った雌(アリ)または雌雄(シロアリ)で、巣の内外の労働、すなわち卵、幼虫、蛹(さなぎ)の世話、巣づくりや巣の清掃、餌(えさ)の採取や運搬などを行う。種類によっては、大形の働きアリと小形のものがおり、それらの仕事の内容は異なっている。また、働きアリの年齢によって労働が内役から外役へ変化していくことが知られている。[山内克典][参照項目] | アリ クロヤマアリの3型 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例