…正月7日(人日(じんじつ))には,日本の七草粥(ななくさがゆ)の源流になった,7種の野草のスープを作る風習があったが(《荆楚歳時記》),今日ではほとんどみられない。正月15日を元宵節(げんしようせつ)といい,この夜を中心に前後数日間,家々の軒先や街角に色とりどりのちょうちんがともされ,人々は新年最初の満月の夜を楽しむ(上元)。このいわゆる元宵観灯はすでに唐代からあるが,この日をもって正月は終わる。…
…
[中国]
道教では,三元大帝の一人天官(人に福を賜う神)の誕生日とみなし,北魏以来,祭日となる。この夜(元宵)に灯籠を飾る(張灯)ようになったのは,ほぼ隋代以後と考えられ,灯節,元宵節とも呼ばれる。張灯の期間は,唐代では前後3日間,宋以後は一般に5日間となり,清末・民国以後,急速に衰えた。…
※「元宵節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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