元流行(読み)もとばやり

精選版 日本国語大辞典 「元流行」の意味・読み・例文・類語

もと‐ばやり【元流行】

〘名〙 問屋での売れゆきがよいために、元値の高いこと。元値がかさむこと。もとっぱやり。
歌舞伎与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)八幕「夜たかそばは、〈略〉今はいい衆が召上るから、気をつけにゃア成りませぬ。そのかはり元とばやりにはこまります」

もとっ‐ぱやり【元流行】

〘名〙 元値(もとね)の高いこと。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「本(モトッ)ぱやりで、からっきり買付られねへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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