法則の辞典 「元素普存律」の解説 元素普存律【law of ubiquitous existence of elements】 天然産物試料には,絶対純粋なものはありえない.元素の検出手法が進歩したら,きわめて純粋な試料でも,その中にあらゆる元素の存在が確認できるだろうという経験律.レニウムの発見者であるノダック夫妻(W. Noddack,I. Noddack(旧姓Tacke))の提案したものである.ノダック夫妻は当時確認されていた1200種に及ぶ鉱物のうち600種の分析を行い,ほとんどすべての場合に白金族元素やゲルマニウムなどの希産元素が含まれていることを確認して,この提案を行った.そのために「ノダックの法則」と呼ばれることもある. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報