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白金族元素 はっきんぞくげんそplatinum metals

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

白金族元素
はっきんぞくげんそ
platinum metals

しばしば天然には一緒に産出し,共通の性質をもつルテニウムロジウムパラジウムオスミウムイリジウム白金元素群をいう。周期表では8,9,10族,すなわち鉄族,コバルト族,ニッケル族元素に属する。代表的な遷移元素群で,周期表の左右,上下の方向ともに類似が著しい。単体はいずれも金属。ルテニウム,オスミウムは硬くてもろく高融点で,酸には安定である。しかし酸素に対する抵抗は小さく,揮発性の酸化物をつくりやすい。ロジウムとイリジウムは硬く,高融点で,王水にもおかされないが,酸素に対しては比較的弱い。パラジウム,白金は展性,延性に富み,軟らかく,酸に対しては比較的抵抗力が小さいが,酸素に対しては安定である。いずれも銀白色,高融点の重い金属で,触媒,装飾用貴金属として重要である。

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世界大百科事典 第2版の解説

はっきんぞくげんそ【白金族元素 platinum group elements】

周期表の第VIII族に属する元素のうち,最上部の鉄族元素を除いたルテニウムRu,ロジウムRh,パラジウムPd,オスミウムOs,イリジウムIrおよび白金Ptの6元素は,互いに性質のよく似た貴金属なので,白金族元素と総称される。諸性質の類似性は周期表の縦方向の元素間(RuとOs,RhとIr,PdとPt)のほうが大きい。天然には互いに混じり合った合金として産出するが,その量はきわめて少ない。美しい銀白色(粉末は黒灰色)で,融点が高く,比重がきわめて大きい(Ru~Pdは約12,Os~Ptは約22)。

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大辞林 第三版の解説

はっきんぞくげんそ【白金族元素】

周期表の 8 ~ 10 族のうち、鉄族の三元素を除いたルテニウム・ロジウム・パラジウム・オスミウム・イリジウム・白金の六元素の総称。酸・アルカリに冒されにくく、融点が高い。代表的な貴金属。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

白金族元素
はっきんぞくげんそ
platinum group element

周期表第8、9、10族に属する元素のうち、鉄族元素を除いたルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金の6元素の総称。すべて希元素で、地殻中の存在度はきわめて低い。化合物として産することが少なく、白金族元素どうしの合金であるイリドスミン、プラチニリジウムなどとして産出することが多い。単体はいずれも美しい銀白色の金属で(粉末は黒色)、融点が高く、酸化、腐食を受けにくく、貴金属である。化学的性質は互いによく似ており、多くの酸化状態が知られている。金属および化合物は各種の化学反応の触媒として用いられる。[中原勝儼]

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世界大百科事典内の白金族元素の言及

【貴金属】より

…金属を分類するときの用語の一つで,卑金属に対する語。通常は,金Au,銀Ag,および白金族元素のルテニウムRu,ロジウムRh,パラジウムPd,オスミウムOs,イリジウムIr,白金Ptをいう。化学的には,単体として産し,イオン化傾向が小さく,酸類などとは直接反応しにくく,空気中では酸化されにくい,ということで,上記の金属以外に銅Cuおよび水銀Hgをも含めていうのが普通である。…

※「白金族元素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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